最近広がっている自然葬という葬儀のあり方とは

人にはそれぞれの宗教観があり、また死生観があります。その人が亡くなった時には生前のそういった想いをできるだけ尊重してあげることが望ましいでしょう。とりわけ葬儀の手法、埋葬の方法に関しては人によって随分と考え方に隔たりがあり、自然葬を望まれる場合には特に注意が必要です。自然葬とは亡くなったご遺体を荼毘に付した後に、その遺骨や遺灰を自然へと還すという手法のこと。

もともと人間を始めとする生命は自然から生まれ、そして自然へと還っていくという考え方から成立しています。自然の中へと埋葬するということは墓石などを必要としないということでもあり、その分だけどこに埋葬するのかに関しては注意を払わねばなりません。というのも、大自然だからどこでもいいだろうという勝手な判断で海や河、大木の根っこ部分などに遺骨や遺灰を撒き、後で地元の人やその土地の所有者などとトラブルになるケースが絶えないからです。特に海では漁業組合を通さなければならない場合も多く、観光名所などから勝手に散骨するとその地の知名度に傷を付けることにもなりかねません。

一方、最近よく見られる自然葬の形式はあらかじめ管理されてある大樹の麓に撒くというもので、この樹もまた土地の所有者や宗教法人、葬儀会社などによって管理されてあるケースも多くあります。一方、全ての遺骨を撒くのではなく、トラブルにならない程度にごく一部だけを海や河や山などに還し、後は先祖代々の墓地に安置するという方法を採っている人も多いようです。いずれにしても大切な人の最期を送る儀式ですので、失礼の無いよう、出来るだけ希望通りになるように、葬儀会社や宗教者などの知恵やノウハウを借りながら進めていってあげたいものです。

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